今日のこと。

ほとんど今日のことではありません。

ポリス、チェベレー!

ペルーの首都・リマには、車道に向かって人差し指を上げている人がいる。何をしているんだろうと観察していると、彼の前でバスが止まった。男性は乗り込み、バスは発車する。なるほど、人差し指をあげればバスが止まるのか。

 

私もおもむろに手を伸ばし、人差し指を上げた。すると、バスが目の前に止まった。魔法みたい!

 

バスは、野球部が遠征で使っていたのよりも小さい。車内は地元の人でいっぱい。どうやらドアの隣に座っている男性は、料金回収係らしい。当時の私は21歳だったけど、求められた金額は子供料金だった。

 

そうして私ときみさんは、地元の人たちが使うバスを乗りこなして旅を楽しんだ。安い。なんてったって、子供料金なのだから。

リマで乗ったバスの車内

リマで乗ったバスの車内

 

地元のバスを乗りこなす前、クスコで1度タクシーを使った。運転手は、マルコさん。行き先を告げると、ブーンと走りだす。

 

マルコさんは、英語を使わない。私たちは、スペイン語を使えない。さらにマルコさんが使う言葉は、スペイン語とも少し違うらしい。方言なのだろうか。私たちはそもそもスペイン語が分からないので、そんなこと言われても分からない。

 

マルコさんは言う。クスコは最高だ!と。

「クスコ、チェベレー!」

 

なるほど、チェベレーは最高という意味なのか。そこで、私たちは言う。マルコさん、あなたこそ最高だ!と。

「マルコ、チェベレー!」

 

そして、マルコさんは言う。いやいや、みさき!きみよ!君たちこそ最高だ!と。

「みさき、チェベレー!」

「きみよ、チェベレー!」

 

マルコさんめっちゃ楽しそう。私たちが全くスペイン語を理解できていないのもお構いなしで、めっちゃ喋ってくる。めっちゃ喋ってくるから、私たち「Yeah!」しか言えず、タクシーの車内はクラブ状態。外から見たら、おそらく車体は縦揺れしていただろう。

 

その様子がこちら。



ところどころ、お互い言ってることを理解できるのが不思議。

マルコさんは、私たちを小高い丘の上に連れていってくれた。そこから見る夜景は、本当にきれいだった。

「マルコ、チェベレー!」

 

そうして、ホテルに到着。楽しいひとときをありがとうと降車しようとしたその時、べらぼうに高い料金を請求された。

さっきまで、めっちゃ仲良しだったのに残念(T0T)

 

仕方ない。いつものように「ポリスを呼ぶよ」と言ったところ、最初に教えてくれた価格に戻してくれた。いつだって、ペルー旅行の切り札は「ポリスを呼ぶよ」なのだ。

 

ポリス、ありがとう!

ポリス、チェベレー!