2018年の10月から、カナダでは嗜好品としてのマリファナの所持と使用が合法化された。私が少しだけカナダにいた頃もみんなずいぶんと吸っていたけど、あれは非合法でやっていたのね。
私が住んでいたシェアハウスは、地下に大きな空調設備がドカンとあって、そこから各部屋や廊下、バスルームに管が繋がり、家中が温かいもしくは涼しいという仕組みだった。ほとんどの家がそうなのかも。だから、各部屋にエアコンが設置されているわけではないし、かわいい暖炉もなかった。
その全部の部屋につながる管を通って、毎晩変なにおいが私の部屋に届いていた。変なにおい。全然いいにおいじゃない。
シェアハウスで暮らし始めて3ヶ月が経った頃にようやく気づいた。
これは、マリファナの副流煙だ! そして一気に血の気がひいた。
私はお腹が痛くなったら「あぁ、明日死ぬんだ」と思う性格で、常に最悪のケースを考えている。
だから、毎晩このシェアハウスの誰かがマリファナを吸っていることを知った今、彼あるいは彼女に幻覚や幻聴が起き、私はきっと殺されるんだと思って当然だった。(中学校のとき、そう習ったから)
けれど今、私はこうして生きています。よかった。
ルームメイトが、「俺はタバコをやめて、マリファナ一本に絞ったんだ」とドヤ顔でいってた。
「お酒は肝臓に悪い。タバコは肺に悪い。マリファナは、ちょっと『ここ』だけ」。そういって、彼は頭を指差した。
ああ、脳みそね。そこって結構大事だと思うんだけど。
そういう会話を思い出したニュースだった。