今日のこと。

ほとんど今日のことではありません。

素敵なタイ人の彼

久しぶりにお茶のお稽古をしたら、数ヶ月ぶりに正座をしたせいか、翌日から太腿の前側が筋肉痛だ。ソファーに座るのも、階段をのぼるのも、トイレするのも一苦労。なかなか痛い。

 

昨日のお稽古では、茶杓の銘が「チェンマイの野焼き」だった。

日本では秋頃行われる野焼きだが、チェンマイではこの時期から2月頃にかけて行われるらしい。季節が日本と異なるので、いろんな行事も時期が異なるという当たり前に気付き、おもしろい。

 

お稽古からの帰りに電車に乗ったところ、ちょうど帰宅ラッシュの時間と重なり、車内は混雑していた。

ドアの近くに立つと、急に隣に立っていた青年がキョロキョロし始め、何事かと思いきや、私のために空いている席を探してくれた。

すぐに近くの席を見つけ、「どうぞ、座ってください」と言ってくれたので、ありがたく座らせてもらうことに。なんだか泣けてきた。

 

自分は立っていながら他の人のために席を探すというのは、なんて親切なんだろう。それをサラッとできる彼。素晴らしい。

 

トンロー駅に着いたので、電車を降りる前に彼に「コップンカー(ありがとうございます)」と言うと、日本語で「オダイジニ!」と言われた。

次会ったら告白してしまいそうなくらい、射抜かれました。好きです。

 

 

こういうタイ人の親切心にふれるたび、この親切心はどこからくるのだろうといつも思う。仏教からかな?

もしそうだとしたら、若いけれどこんなに徳を積んでいるのだから、ぜひ彼には彼の望む人生というか、その後の世界が訪れますようにと願って止まない。

 

そういえば、信仰深いタイ語の先生が、徳を積むために市場の魚を買っては川に放流していると言っていた。どうやら、放流するための魚が売られているらしい(それはそれで謎)。

彼女は、放流した魚と同じ種類の魚は、その後一生にわたり一切食べないのだそう。食べた魚がもしも放流したその魚だったら、放流した意味がないからなのだとか。

 

それなら、放流する魚の種類を決めておかないと、どんどん食べられる魚の種類が減ってしまうなと考えてしまった私……。

 

徳を積む道のりは、まだまだ長そうだ。