タイでは、かつて日本で走っていた蒸気機関車が今も現役で走っている。遠い昔、タイ米とぶつぶつ交換で日本からタイへやってきたらしい。現役とはいえ、もうかなり古いので、今は年に6回、王室メンバーのお誕生日や鉄道記念日などに、イベントを兼ねて走っている。
まもなく2歳になる息子が最近トーマスにハマっているので、タイにいる間にこの蒸気機関車に乗ってみたいと思っていた。
2023年のはじめに書いた、今年やりたい「ToDoリスト」にも、2つ目に「記念蒸気機関車に乗る」と書いてある。
なんせ年に6回しか運行しないので、さて、いつ叶うだろうかと思っていたら、なんと夫がチケットを購入したと言うではないか。
そういうわけで、鉄道記念の日に家族3人で乗ってきました。バンコクーアユタヤ間、往復5時間の旅！（予定では3時間だったんだけど、予定通りにいかないのがタイ）
いやー、面白かったです。
年に6回の貴重なイベントということで、車内にはYouTuberがわんさか。私たちのひとつ前の席も、2人組の女性YouTuber（もしくは普通にテレビ撮影）で、席で撮影するものだから、座席と座席の間からバッチリ私たち家族も映り込んでおりました。
どこのチャンネルだろうか。記念すべきタイのチャンネルデビューなので、聞いておけば良かった。
この旅、基本的に往復チケットなので、行きも帰りも同じ席。
帰りは、YouTuberのお姉様たち、アユタヤや機関車の感想を撮影しておりました。
ちゃんと台本がつくってあって、それを覚え、カメラマンの「3、2、1、（キュー）」の後に話し出すという流れだが、お姉様たち全くセリフを覚えられず、テイク30は超えただろうか。お姉様たち、だんだん声が枯れてきて、隣で夫が「バンコクに着くのが先か、声が出なくなるのが先か…」と呟いていた。
前の座席の後ろにカンペを貼るなどすれば良いのに。
車内全体に響くお姉様方の声。
他の乗客は気にせずおもいおもいに過ごしている。
「うるさい」だの「こんなところで撮影するな」だの言う人はいない。
その後、無事撮影を終えたお姉様方は、バンコクまで爆睡でございました。
自由でよい、よい。
