今日のこと。

ほとんど今日のことではありません。

デザイナーは「そっち系の人」

デザイナーって、すごい。

 

一緒に働いているデザイナーの千葉さんにデザインをお願いした名刺が完成した。それがこちら。ジャジャーーン。(メールアドレスとかは裏に書いてます)

 

https://www.instagram.com/p/Bp9MS-mlPJa/

 

 

どういうイメージが良い?って聞かれて、「イメージはないんです……でも、茶道をしていることか、長崎出身っていうことのどちらかを伝えたい」みたいに言ったはず。

 

どちらかを伝えたい、って言った。ここは、絶対そう言った。

 

でも、ご覧ください。(再びジャジャーーン)

https://www.instagram.com/p/Bp9MS-mlPJa/

 

ステンドグラスの感じが、長崎っぽい。教会のイメージ! さらに、そのステンドグラスで、なんとお茶碗と湯気がデザインされている!「どちらか入れたい」と言っていた希望が、2つとも入ってる。

めちゃめちゃ可愛い。かわいいから、電車待ってるときに、おもむろにバッグから取り出して眺めちゃう。表ー裏ー表ー裏で見ちゃう。早く配りたい。ばらまくように、配りたい。

 

デザイナーって、すごい。

デザインするって、素晴らしい仕事だと思った。

 

何でもそう。ポスターとか、商品のパッケージとか、ウェブサイトとか、何でも。ものすごく緻密に作られているな〜と、この会社に入って初めて知った。

 

デザイナーは、イラストレーターというソフトを使う。WordやPowerPointでデザインはしない。私も入社した日からMacを使っている。今でこそMacにOfficeをインストールしてもらったが、最初はWordやExcelが入っていなかった。

 

デザイナーは、資料をイラストレーターで作る。私は藤沢駅の有隣堂に行って、「初心者のためのIllustrator」という本を買わなければいけなかった。それでも分からないときは、千葉さんに聞いた。

 

「矢印を挿入したいんですけど、挿入ボタンどこにありますか?」と。

 

 

そしたら、千葉さんは困惑した表情で一言。

 

「矢印、作るよ」

 

 

そうして、長方形と三角形を組み合わせて、三角形の一片をぐにゃっと曲げて、すぐに思い通りの矢印を作って見せてくれた。

 

矢印は、挿入するものではない。作るもの。

 

 

そのとき私は、千葉さんが見せた困惑の表情の300倍くらい困惑したかったけど、あたかも「ああ、そっち系ですね」と言わんばかりに、平然を装った。

 

その日から、私は一緒に働くデザイナーたち全員を「そっち系の人」として見ている。

 

 

 

そして、Illustratorに慣れてきた私が久しぶりにExcelを使うと、セルの中に散らばる「t」。

私も少しずつ、そっち系の人になっているのかもしれない。

(なりたいけれどなりきれていない、というのが実際のところだ)

 

 

 

※Illustratorでは、「文字を入力する」のショートカットキーが「t」なんです。