高校3年生のとき、誕生日プレゼントに小論文をもらったことがある。
2月生まれなので、ちょうど受験前の頃だった。
頭がおかしくなったのかと思ったが、内容は「少子化」という社会問題をベースに、私の誕生がいかに素晴らしいかを壮大に論じた素晴らしいものだった。
大事にとっていたのに、引越しを繰り返すうちになくなってしまったのが残念。
小論文をプレゼントしてくれたのは同じクラスの友人で、私は同年代に彼女ほど知的でユーモアたっぷりに文を書く人を他に知らない。聞くと、小学生の時に学校の図書室の本を全部借りて読んだのだとか。1冊残らず、全部。なんと全クリするために辞書も全部借りたらしい。さすがに辞書は全部読まなかったと言っていたけどすごい……文章を書く力や、構成力、発想は、読書で養われるんだな〜と感じた瞬間だった。
先日彼女の結婚式に呼んでもらったが、両親への手紙はその集大成でもあるかのように、素晴らしいものだった。(私に語彙力がないから、素晴らしいとしか言えないのが残念!)
今までにいろいろなプレゼントを貰ったけれど、まぎれもなく小論文は忘れられないプレゼントの1つだ。
そういえば、大学のとき「俺の野中さんに対する好感度(の推移)」というタイトルのグラフを貰ったこともある。(休学したあたりに一時急降下して、最後に挽回していた。挽回できてよかった!)
世の中には、おもしろいプレゼントを考える人がいるものだなー。
以来、プレゼントを贈るときは、ささやかなものであってもその人のことを考えて選ぶようにしている。もう少し豊かな発想力とそれを実現しうるスキルが身につけば、小論文やグラフにも挑戦していきたい。