今日のこと。

ほとんど今日のことではありません。

夢をあきらめないで

中学だったか、高校だったか。音楽の時間に岡村孝子の「夢をあきらめないで」という歌を習った。私はとにかくこの歌に感動し、今でも大好きな一曲だ。

 

大学受験の時、苦手な日本史、特に近代の暗記が本当にダメで、それなら歌にして覚えてみるかと思いついた。

というのも、クラスメイトが当時流行っていた「ヘキサゴン」というクイズ番組の「羞恥心」という歌から「オーキシン」という替え歌をつくり、一躍大ブレイク。最初はバカにしていた男子生徒も、模試直前に「やっぱりあの歌教えてください!」と頭を下げるほどの出来栄えだった。

 

オーキシンには発芽作用があることを歌った、「オーキシン、オーキシン、伸びまくれ〜♪」という歌詞で、今でも覚えているのだから、替え歌は侮れない。

 

それで私も、家に帰っては歴代大統領などを語呂良く並べて歌詞をつくり、「夢をあきらめないで」のメロディにのせて、当時持っていたガラケーの音声メモに歌声を録音した。

 

これが、なかなか良い。

以降、来る日も来る日も作詞活動に勤しんだ。大黒摩季の「ら・ら・ら」なんかも取り入れて、できた曲数は6曲に及んだだろうか。

 

さて、昨年のこと。

私は久しぶりに実家の押し入れから、歴代ガラケーが入った箱を見つけた。充電が入っていないので、中を見ることはできない。わざわざ充電して見るほどのものも入っていないだろうと思い、勢いよくエイヤーと全て処分してしまった。

 

写真やメールなど、今見ると、懐かしいものもたくさん出てきただろう。それらにはあまり未練はないのだが、やはり夜な夜な作った暗記用の歌だけは、もう一度充電してでも聞いておけば良かったなと思う。

 

そんなことを、なんとなく思い出した。

 

マレーシアで飲んだホワイトコーヒー