今日のこと。

ほとんど今日のことではありません。

警察呼ぶぞ、ベトナム人!

6年前、妹が海外に行ってみたいというので、ベトナムに連れて行った。

 

私は大学4年生。妹は大学1年生。 

 


結果として、妹は「もう二度と海外には行きたくない」と言った。最初の海外がベトナムというのは、ちょっと刺激が強すぎたかしら。 

 


ちなみに、今ではベトナムで過ごした日々がいい思い出に変わったらしく、「また行きたいね」なんて言う。時間は、偉大だ。 

 

 

 

妹にとってはちょっぴり辛いベトナムでも、私にとっては最高の7日間だった。 

 


相変わらずツアーやパックは利用せず、ホテルだけを決めて旅するフリースタイル。藤沢から浅草に行くのもやっとの私だが、なぜか海外では地図が読めてしまうから不思議だ。 

 

ベトナムには、あちこちにカフェがある。値段もとってもリーズナブル。雨が降ったり止んだりなので、よく雨宿りに利用した。 

 

その日、雨が降り出してフラッと入ったカフェは、地元の人たちが利用するようなお店で、メニューも全てベトナム語だった。

 

私たちはガイドブックを取り出し、後ろの方に付いている「指差し会話帳」ページを頼りにコーヒーを注文した。 

 


席は座敷みたいになっていて、靴を脱ぐ。隣にもう一つテーブルがあって、そこには地元の男の子たちが3人いた。 彼らはずぶ濡れの日本人が気になったのか、チラチラ見てくる。 

 

妹が「話しかけてみる?」というので、指差し会話帳を広げた。 

 

「挨拶」と書かれたページには、「こんにちは」や「ありがとう」を始め、よく使う挨拶フレーズが並んでいる。 

 


「xin chao(シンチャオ・こんにちは)」と私たちがいうと、彼らは怪しそうな表情を浮かべながらも「xin chao(シンチャオ)」と返してくれた。 


「Cam on(カム オン・ありがとう)」というと、「ホン コー ジー」と言う。 


あれ、伝わらなかったのかな?と思い、指差し会話帳を見返すと、「ありがとう」の下に「どういたしまして」として「Không có gì(ホン コー ジー)」と書かれていた。 

 


なるほど、会話が成立したわけだ。 

 

 

 

 


面白かったので、自分たちの発音が通じるのか、上から順番にさらに読み進めて行く。 

 

「挨拶」のページが終わったら、「道を尋ねる」のページ。 

「トイレはどこですか?」と聞くと、トイレの場所を指差してくれた。 

 

 

 

 


さらに、ページを進める。 

指さし会話帳は、旅行客のための会話なのであまり深い話はできないが、意外と盛り上がった。 

 

 


楽しい会話に緊張が走ったのは、「助けを求める」のページに進んだとき。 

 

 

私たちが、笑顔で「警察を呼びますよ」と言うと、彼らの表情が一瞬にしてかたくなったのだ。 

 


状況を把握できず、こちらの方が戸惑った。 

 

今まで、「指さし会話帳が通じるか」という、いわばゲームを楽しんでいたつもりだった。それは、彼らもわかってくれていると思っていたのに、まさかルールを共有できていなかったとは! 

 

彼らはめちゃめちゃ怯えていて、靴を履こうとしている子も。 

 

私たちもどうすればいいか分からず。 

また、「xin chao(シンチャオ・こんにちは)」に戻るしかなかった。(頭がおかしいと思われたかも) 

 

 


「今のは冗談です」 

というフレーズも、ぜひ指差し会話帳に追加してほしい。 

 

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今週のお題「好きな街」