今日のこと。

ほとんど今日のことではありません。

大好き!中村屋ファミリー

 

先日、八月納涼歌舞伎を観に行った。

私が大好きな中村勘太郎(8歳)・長三郎(6歳)兄弟が叔父の中村七之助さんと共演するというので、小さな彼らを見逃すまいと、初の歌舞伎座へ足を踏み入れたのだ。(もちろん一人で)

 

演目は「伽羅先代萩」。

詳しいあらすじはこちら

enmokudb.kabuki.ne.jp

 

弟の長三郎くんは、幼くして父を失い家督を継いだ若き殿様・鶴千代を演じている。七之助さんはその鶴千代の身を守る乳人の政岡を、その政岡の子供・千松を兄の勘太郎くんが演じている。

 

誰に命を狙われてもおかしくない鶴千代を守るため、食事は部屋にある茶道具を用いて炊くわずかなご飯だけ。用意された料理も、毒が盛られている可能性があるため口をつけない。

さらに、ご飯を炊く際に使う水に毒が入っていないか確かめるため、政岡は息子の千松に毒味させる。炊き上がったご飯も、鶴千代に出す前に一度千松に毒味させるという徹底ぶり。

自分の息子にまず毒味させるなんて、絶対絶対苦しいに違いない。

 

政岡ああああああ(涙)

 

話は進み、管領の妻・栄御前が見舞いに訪れる。

(屋敷の一部屋にかくまうため、政岡は鶴千代が病気だと嘘をついている)

栄御前が持ってきたお土産の菓子が、そう。毒入り。

 

鶴千代が手をつけようとしたとき、毒入りだと悟った千松が奥から登場。

自ら菓子の1つを手に取り、一口ぱくり。残りを鶴千代が食べなくて済むよう蹴飛ばして床にばらまいてしまう。

毒を盛った痕跡を残さないよう、栄御前と裏で通じていた政岡の部下的な立場(?)の八汐が毒でもがき苦しむ千松を刺し殺してしまう。

千松うううううう(号泣)

 

「あー」「あー」と、苦しむ千松。

苦しむ我が子を目の前に、鶴千代を守るため一歩も動かない政岡。

 

涙腺崩壊です。

 

この演目は、長い間正座をしているのだけど、幼いながらに勘太郎くんと長三郎くん、しっかり座っています。すごいよ……

 

さらに、七之助さんが茶道具でご飯を炊くシーンでは、踊りの要領で覚えたという茶道のお点前が披露されている。見どころ満載の演目だった。しかも、八汐は松下幸之助さんが演じるという、豪華な配役。極悪な八汐役は、男役が演じることで迫力が増す。

 

長三郎くんは、初舞台「二人門出桃太郎」の時、顔を白塗りするにも大泣きしていたけど、もうすっかり慣れたのだろうか。

2人の成長はとても楽しみだけど、子役の今、彼らの舞台を観ることができてよかった!

 

ちなみに、2人は父である中村勘九郎さんを「おーわん」、叔父である中村七之助さんを「おじじ」、祖母である好江さんを「ノンナ」と呼びます。可愛い。

 

あまりにも可愛いので、中村屋に密着したドキュメンタリーのYouTubeを貼っておきます。暇な時にご覧ください。(前田愛さんにも注目してほしい)

 

 


独占密着!中村屋ファミリー 勘九郎父との約束&4歳6歳の猛稽古泣いて笑って300日 2017/12/22

 

この本は、カバーの裏にプリントされた中村屋ファミリーの写真が素敵だった。

 また、いつか歌舞伎観に行きたい!

 

中村勘三郎 最期の131日 哲明さんと生きて

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