10月から、オーストラリアのシドニーでサマータイムが始まった。オーストラリアでは州ごとにサマータイムを導入するかどうかを決めるらしい。
シドニーにはサマータイムがあるけど、ブリスベンにはない。そのため、サマータイム期間だけはシドニーとブリスベンの間に時差が1時間生じるのだそう。
引き出しから百円ショップで買った世界地図を引っ張り出して見てみたら、経度は名古屋と青森くらいの差しかない。なのに時差が1時間生じているとは、何かと不便じゃないのかなと思った。
そんなことを考えていると、窓の外に突然ロープが落ちてきて、なんだなんだ?と見ていたら、心許ない籠に乗った窓清掃のおじさんがロープを頼りに降りてきた。
もちろん、うちの窓なんて掃除しない。じゃあどこを掃除するのか知らないが、おじさんとバッチリ目があった私は、下着姿で寝ていたりしなくて良かったと思った。
そもそもこういうのって、日本だと「何月何日、何時から窓清掃をします」と予告されると思うのだけどどうだろう? 少なくとも前の職場ではあったけど、住宅ではアナウンスなしなのかな? とにかく、ただ地図を見ているときだったので良かった。
普段、買い物に行く時は2階でエレベーターを降りてコンドミニアムの裏口から出ていくのだが、今日はポストを確認するために、久しぶりに1階のロビーに降りてみる。
すると、先日エアコンの修理に来てくれたコンドミニアムのスタッフさんが、ロビーをハロウィン仕様に飾り付けているところだった。
エアコンの修理の前は、夫の部屋が水漏れで浸水したのにも対処してくれて、その前はバスルームの詰まりも直してくれた。
そのうえでハロウィンの飾り付けまで担当しているとは、かなりのゼネラリストだなあ。彼を含めた3人のおじさんが、ワイワイ飾り付けているのがなんだかほっこりする光景だった。
ちなみに彼は、私のことを「奥さん」と呼ぶ。
日本人が多いこのエリアでは、「オクサン」という呼び方が浸透しているらしい。
しかし、奥さんの意味を正しく理解していないのだろう、彼は夫のことも「オクサン」と呼んでいた。その様子もまた、ほっこりするのが不思議なものです。