友人から近所にあるマッサージ屋さんのスタンプカードを貰った。全部にスタンプが押してあり、これを持っていけばフットマッサージ60分が無料で受けられるらしい。
以前にも、夫の会社の社長さんに同じものを貰った。別の店舗だが、10回分のスタンプがたまった無料券になるスタンプカード。
この無料になる1回こそ1番気持ちがいいのに、それを人にあげる心優しい神様みたいな人もいるんだなあと思った。
最近足がむくむので、夫が仕事のうちにフットマッサージへ行こう。
今日も買い物に出かけたところ、コンドの掃除を担当するベテランスタッフさんに会った。例の、私が妊娠していると決めつけたスタッフさんだ。以来、ビタミンを摂るよう念を押してくるので、私は「ビタミンさん」と呼んでいる。
私はロングスカートを履いていて、ちょうど階段を降りていたのだが、いつものように私を見つけるや否や「マダーム!」と呼び止めた。階段の途中で振り返ると、「危ないからとりあえず下まで降りて」と言う。そして、「妊婦は裾を踏むと危ないからロングスカートは履いたらダメよ」と言い、足首から上20センチくらいを指差して、「このくらいのスカートを履きなさい」と言った。
次いで、私がサンダルを履いているのを見ると、これまた「その靴は滑って転ぶ可能性があるから危ない。履いたらダメよ」と言われた。
その他にもいろんなことを言われたが、私のタイ語レベルで聞き取れたのはこれだけだ。
その後、タイでは妊婦は洋服のお腹の部分に安全ピンをつけるのだと教えてくれた。
安全ピンをつけることで、かえって注意するようになり、転ぶことがなくなるのだそう。その他にもいろいろ説明してくれたが、私が理解できたのはこれだけ。
たしかに、タイの妊婦さんはお腹に安全ピンをつけているのをよく見るが、それが日本のマタニティマーク(キーホルダー)のような役割をしているのかな。
いずれにしても、私はまだビタミンさんに「私、妊婦です」とは言っていない。全て、彼女が勝手に決めつけたうえでの助言。おそるべし。
けれど、本当に驚くべきことは、私が実際に妊娠5ヶ月だということ。
お腹もまだ出ていない3ヶ月の頃に言い当てられたので、『家政婦はみた』の市原悦子に劣らぬ観察力。おそるべし。
「なんで分かったの?」と言ったら、頭を指差して「何でもわかるよ」と言っていた。こんな人もいるんだなあと思った。