THE WAY vol.4 が公開されました。
今回取り上げたのは、イタリア在住の声楽家・木本真唯子さん。私の高校のクラスメイトです。
長崎県の田舎の高校に通っていた私にとって、クラスメイトが声楽家を目指していると知ったときの驚きったら。「ハイソ〜」という感じでした。(「ハイソ」はタイ語の先生の口癖です)
今でも覚えているのが、高校3年生の時のバス遠足。車内でマイクをまわし、クラスのカラオケ大会が始まったのだけど、揺れる車内で真唯子はマイクも使わずイタリア語の歌を歌い上げたのです。
松浦亜弥の「桃色片想い」に始まり、秋川雅史の「千の風になって」、福山雅治の「ミルクティー」ときて、まさかのイタリア語! え、これ料金発生しますか?レベルの感動でした。(ちなみに私はスピッツの「空も飛べるはず」を歌い、元合唱部の友人がハモってくれました)
彼女がイタリアに住んでいると知ったのは、今から3年以上前のこと。
それまでも彼女のコンサートを聴きに行ったりしていたのですが、いつの間にやらイタリアで音楽留学しておりました。
2017年の12月、私が新婚旅行でイタリア・ローマを旅行していたとき、「会えたらいいね」と言いつつ、真唯子はクラスがあるからもちろん会えないわけで……
でも、ローマに着いたときに真唯子からLINEがきて、ヨーロッパの観光情報とともに『夢見たものは』という彼女の歌声が届きました。
『夢見たものは』という曲は、作曲家の友人が結婚したときに作った曲らしく、その気遣いにローマのホテルで涙した思い出があります。
そんな彼女は今、イタリアで出会った優しいイタリア人の旦那さんとイタリア・トスカーナ地方にあるマッサという町で暮らしています。
旦那さんとの出会いは、日本語学校。真唯子が手伝いで参加したクラスに、彼が生徒としてやってきたのだそう。(私は、この時点で旦那さんが真唯子に一目惚れしたのだとふんでいる)
旦那さんは薬剤師なのですが、真唯子がイタリアで体調を崩した際、わざわざ薬を持ってきてくれたらしい。(絶対好きだよね。好きじゃなきゃ持っていかないよね)
そんなこんなで始まった2人の恋。
遠くの国へ行ってしまっては寂しいと、国際結婚に反対する両親 (in 長崎)を1年かけて説得し、昨年の2019年夏に結婚。おめでとう(涙)
THE WAYを書き始めてから、いつかは真唯子をとりあげたいと思っていたので叶ってよかったです。
記事内では、日本で働いていたときの葛藤、そこからイタリアへ飛び出したきっかけ、イタリア語習得のオススメ学習法、イタリア人あるあるなどを紹介しています。
しかも、流行りの「オンライン」(?)でピアニストとコラボして、石川啄木の『初恋』を歌ってくれました。その音源も添付しているので、ぜひ聴きながら読んで欲しいです。