今日のこと。

ほとんど今日のことではありません。

義理の実家で過ごした3週間

8月は夫が単身赴任先から一時帰国し、4月に生まれた息子との初対面を果たした。すっかり大きくなった息子を見て、「小さいね」と言うので、なんだか胸が苦しい。新生児の1番小さいときを見せてあげたかったな。

 

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一時帰国した夫は隔離期間をひとりで過ごし、その後、私と息子と合流。約3週間を夫の実家で過ごした。

そう言うと、いろんな人から「3週間も?大変ね」と言われるのだが、実のところ全く苦ではなく、むしろ、かなりおもしろかった。

 

特に(義理の)父。

 

実家に着くや否や、車のドアをさっさと開け、息子をチャイルドシートから誘拐するかのように連れ出し、これまたさっさと家の中に連れ込んだ。

初孫というのも大きいだろうが、父は根っからの子ども好きなのだと思う。息子を可愛がる父が、微笑ましい。

 

滞在中、私がすることと言えば授乳くらいで、オムツ交換も寝る前のミルクもお風呂に入れるのも、全部父と夫がやってくれた。

男ふたりが、育児をする時代。それが令和だ。

 

もちろん母も可愛がってくれるのだが、父は母に抱っこさせる隙を与えない。夫にすら抱っこする隙を与えない。それくらい、ずっと抱っこしている。

 

寝かしつけても、ソロソロと寝室に入り、寝姿をジーッと見る。何度も出入りするうちに息子が起き、そうなると嬉々として抱き上げ、「なんか起きちゃったみたい」と言いながらリビングに連れてくる。その様子を見た母に「『起きた』んじゃなくて『起こした』んでしょう」と怒られていた。微笑ましい。

 

ある週末、朝6時前に物音で目が覚めた。

何かが聞こえる。なんだろう? 耳を澄ますと、ドアの向こうで父が「起きてる?」と息子の名前を呼んでいた。

私が授乳しているかもしれないので、私たちが寝る部屋のドアは勝手に開けてはならないと、父は母から念を押されたらしく、それもあって、ドアの向こうからこうして名前を呼び続けていたのだ。

 

6時前は早い。私はちょうど目が覚めた息子を父に預け、二度寝する。次に目覚めたときは8時半で、すっかり朝食の用意ができていた。その横で、息子と遊ぶ父。何もしない嫁。これが令和。

 

父が息子と遊んでくれるのは、週末だけではない。もちろん平日は仕事へ行くのだが、出社前にもたんまりと遊んでくれる。

自分の弁当は自分で作る父だが、息子と遊ぶ時間を少しでも長く確保するため、弁当は諦めた。

 

火曜だか水曜だかのゴミ出しの日には、これまた息子と遊ぶ時間を確保するため、6時前にはゴミ出しを完了。息子が起きるのを、万全の状態で待っている。

 

帰宅すると、念入りに手を洗い、すぐさま抱っこ。夕食時は、息子を見ながらお酒を飲む。一番美味しいらしい。日本酒が入ったグラスがキラキラ光るのを見て笑う息子を見ると、お酒が進む。

一口飲んでは、グラスをカランカランと振って見せ、喜ぶ息子を見ては、その笑顔を見ながらまた酒を飲む。そうして飲んでいるうちに、父はすっかり酔ってしまった。

 

そういうわけで、翌日からは水同然に酒を薄めてつくっていた。それでも、息子を見ながら飲む酒は美味しいらしい。

 

こんなに可愛がってもらえたら、幸せです。

 

もちろん夫も可愛がってくれ、夜中の授乳も一緒に起きていたし、お風呂もたくさん入れたし、寝かしつけもしたし、いっぱい遊んだし、育児の合間に家事や料理もしていた。素晴らしい父であり、夫であり、人間でした。

キビキビ動く夫と、寝っ転がっている妻。令和とか関係なく、うちはそういうスタイルです。

 

早く家族3人で暮らせる日がきてほしい。