今日のこと。

ほとんど今日のことではありません。

タイって良い国だなあ

今日は午前中のうちにやるべきことを終わらせ、午後からは近所のスーパーへ行った。店内はすっかりクリスマス一色だが、暑いタイではそこまでクリスマスムードを感じられない。それでもやっぱり、クリスマスの音楽が流れるとウキウキするなあ。

 

スーパーの向かいにはタイ式マッサージの店がある。そういえば満杯になったポイントカードを使っていないことを思い出し、テンションぶち上げで店の中に駆け込んだ。満杯のポイントカードほど、持っていて嬉しいものはない。(マッサージ60分が無料になる!)

 

日本に帰りたいとばかり言っているが、帰って真っ先に恋しくなるのはこのマッサージだろう。日本だとこんなに安く、気持ちのいいマッサージは受けられまい。

 

店に入るなり、カードを見せて「これを使いたい」と言い、続けて「妊娠していても大丈夫ですか」と聞いた。するとスタッフのおばちゃんが(親しみを込めて、おばちゃんと呼ぶ)、「もちろん!」というので、60分のフットマッサージをお願いした。

 

おばちゃん曰く、自分は妊婦マッサージのプロらしい。

私が背負っていたリュックをヒョイと持ち上げ、「これは重すぎる。妊婦は重いものを持ったらダメよ」と言った。実際のところ、リュックの中身は財布と携帯、文庫本とマスク入れ、ハンカチ、折り畳み傘だけなので、これ以上軽くしようがないのだが、とりあえず「わかりました」と言った。

 

コンドミニアムのビタミンさん然り、タイ人は何かと「妊婦はこれをやったらダメ」「もっとこうしなさい」と言ってくる。お節介よりの親切だ。

 

しかし、最近はビタミンさんに見つかるたびに「そんな長いスカートを履いたらダメ」「そんなに早く歩いたらダメ」とあれこれ言われるので、彼女の目をくぐり抜けるようにサッと外出するのがお決まりだ。

ひとたび見つかれば、遠くからでも「マダーム!」と呼び止められるので、毎回ひやっとする。会うたび何かしらアドバイスをくれるのだが、そのアドバイスが尽きることはない。果たして、次回は何を言われるのだろうか。

 

さて、話を戻すと、妊婦マッサージのプロを自称するおばちゃんは、丁寧に「足つぼは危険だからやりません」とか「普段はこのスティックを使うけど、今日は使いません」と説明してくれ、主に足のむくみをとるようなマッサージをしてくれた。極楽。

 

「何ヶ月?」と聞かれたので、今は5ヶ月ですと答えると、「あなたは細すぎる。まだ全然お腹が出ていないじゃない」と言われた。

 

私はもともとぽっこりお腹なので、ネットで調べた5ヶ月のお腹と比べると明らかに標準よりは出ている方(むしろ7ヶ月くらいの大きさ)なのだが、それでも「全然出ていないわね〜」とのことだった。

 

聞くと、タイはわりかし食べろ食べろという方針らしく、20キロ増や25キロ増は当たり前なのだとか。日本は体重管理が厳しいというから、帰国したらなんて言われるだろう。恐ろしい。

 

その後、久しぶりにスターバックスに寄ってココアを飲んだ。ここでもクリスマスソングが流れ、スイーツもクリスマス仕様になっている。仏教の国タイでもこうしてクリスマスムード一色だと、オレンジの袈裟を着たお坊さんも心なしかクリスマスっぽく見えてくる。

 

暑いとはいえ、乾季に入って数ヶ月前よりは随分と涼しくなったので、そろそろ近所の野良犬も洋服を着せてもらう頃だろう。

 

タイ人の優しさにふれ、気持ちの良いマッサージを受け、タイって良いなあ、好きだなあと感じた1日だった。