今日は午後からPCR検査を受ける日。2週間の隔離生活を終え、外出が解禁された初日でもある。
午前中は時間があるので、市役所に行って転入届を出してきた。諫早市に住民票がないと、携帯電話の契約もできないし母子手帳ももらえない。いろんな手続きが滞っている原因なので、さっさと片付けてしまおう。
というわけで、朝イチで転入届を出し、無事諫早市民になった。
転入の手続きが終わってもまだPCR検査の予約時間までには少し時間があるので、近くの福祉センターに行って母子手帳ももらってしまおう。
そういう軽い気持ちで母子手帳を受け取りに行ったのだが、行ってみてびっくり。大量の資料とアンケートを渡されて、1時間にも及ぶヒヤリングが待ち構えていた。
アンケートには、
- 子供ができたと知ったときの気持ちは?
- 子供ができたと家族に伝えたときの反応は?
- 出産後の家族のサポート体制は?
- 出産後にあなたが心がけたいことは?
などなどなどなど……の質問事項があり、週数ごとに感じるであろう体と心の変化も資料を用いて細かく説明してくれたので、手厚いなーと感心した。出産後には家庭訪問もあるらしい。これってどの自治体もこんな感じなのかな?
タイでは、お医者さんから「アカチャン、ゲンキ」「ディー(良い)」「マイペンライ(問題ない)」としか言われたことがないのだけど。
まさか1時間も福祉センターにいるとは思っていなかったので、慌てて原爆病院へ。PCR検査は鼻につっこまれるタイプの検査かと思っていたが、実際には専用の容器に唾液を入れて提出するだけのものだった。しかも全て車内で行うドライブスルー方式。
予約時間に4分遅れて到着すると、駐車場には同じ12時半集合の車が5〜6台ほど並んでいて、せっせと検査を行っていた。唾液の量は容器の赤い線を超えなければいけないのだが、これがなかなか難しいという人もいるようで、隣の軽自動車に乗っていたおじさんはいっこうに終わる気配がなかった。
私は空港に梅干しの写真が貼ってあったのを思い出し、iPhoneで「梅干し」と画像検索。その画像を見ると一瞬で規定値を満たしたので、軽自動車のおじさんにもぜひ見せてあげたかったのだが、心の中で「頑張れ」と応援するにとどまった。
結果はその日の夕方には連絡しますと言われ、実際に5時頃には電話で「陰性」という報告があった。実にスピーディーである。費用は自腹で20,000円ちょっと。痛いけど、これを受けないと産婦人科の予約がとれないのだから仕方がない。
今日のあれこれを夫に話したら、「そういう手厚くてきめ細かい日本のサービスは忘れてしまっているわ」と言っていた。
そして、夫は私が帰国したことで年末年始は暇になると見越し、ゲーム機を日本の実家からタイに送ったのだが、先日試しにプレイしたところ、電圧の違いですぐに壊れてしまったのでいよいよ年末年始にやることがなくなったと笑っていた。
お気に入りのゲーム機が壊れたって、マイペンライ。
タイの精神に慣れきってしまうのも、悪くはないなと思った。