気づけば3年くらい健康診断を受けていなかったので、速攻で予約を入れ、サミティベート病院へ行ってきた。
日本で働いていたときは会社がやってくれていた諸々を、今は自分でやらないといけない。改めて会社ってありがたいなと思う。
サミティベート病院に着くと日本人ホスピタルに案内され、「次はあっちへ」「次はこっちへ」という指示通りに、院内をグルグルまわる。
事前にもらった書類に「寒さ対策のため、当日は防寒着をお持ちください」と書いてあったので薄手のカーディガンを持参したが、そんなのでは歯が立たないくらいに院内は冷え切っていた。
震えながらレントゲン室に通されると、「あら? ピーみさき?」と声をかけられ、気づけばそこにジャンプちゃんがいた。ジャンプちゃんというのはタイで初めてできたタイ人の友達で、彼女が就活していた頃に何気なく就職先としてサミティベート病院を勧めてみたら、本当に就職してしまったという秀才さん。思いがけず彼女が働く様子を見ることができて嬉しい。
ジャンプちゃんは、手際よくレントゲンを撮ってくれ、「スムージーでも飲みます?」と言って買いに行ってくれた。
院内のカフェとはいえ、仕事中にスタッフがスムージーを買いに行くのも、スムージーを飲みながら健康診断を受けるのも、なかなかタイらしいなと思う。ありがたく頂き、ガクガク震えながら飲んだ。
身体はさらに冷えたが、指示通りに昨晩から水分さえとっていなかったのでおいしい。
昨日は真夜中に突然停電し、クーラーが消えた。暑がりの夫はせっせとリビングから扇風機を持ってきてスイッチを入れるも作動せず(当たり前)、「あがったり!」と言い捨て、窓全開のリビングに寝に行った。
私はその一部始終を薄目で見ながら、以前も停電したときに扇風機をつけようとしていたことを思い出し、なぜ彼は扇風機は電気なしで動くと思い込み続けているのだろうと思った。
そうしているうちに電気は復旧したが、私も息子も汗だくで、それでも健康診断の規定どおりに私は水分をとらなかった。夫は「飲めばいいじゃん。俺、朝ごはんも食うよ」と言う。
基本的に私の方が夫よりもガサツで適当だが、こと健康診断においては別らしい。私は明日の朝は採尿できるだろうか、検便できるだろうかと気になりながら、しっかりルールを守るのだ。
思い返せば、学生の頃から検便がある日の前日はひどく緊張した。便秘は若い女子によくあることだ。これがカナダ留学であっという間に改善したのでびっくり。それだけでもカナダで過ごした1年には価値があったと思っている。
肝心の健診結果だが、経過観察が1点あり、それ以外は問題なしとのこと。夕方電話がかかってきて、「視力検査を忘れていました」というので、また行かなければいけない。マイペンライ。
帰りに久しぶりにフットマッサージに寄った。先にトイレに行っておこうと、奥のトイレを借りる。ドアの横にいくつもスイッチがあり、トイレの電気と思う1番手前のスイッチを押したところ、全く別の部屋の電気を消してしまったらしく、奥から女性のザワザワした声が聞こえ、慌てて謝った。よくあることなのだろう、スタッフたちは驚くこともなく、「トイレの電気はこっちよ」と笑顔で教えてくれた。
停電しかり、調整の効かない冷房しかり、この国の電気事情は、つくづく改善の余地があるなと思った。
▼ジャンプちゃん、サミティベート就職の報告
▼女子高生の便秘の悩み