9月3日から9日までの7日間、京都・妙顕寺に宿泊した。目的は、茶道の短期講習会。この講習会は短い期間であったにもかかわらず、かなり濃密な時間だったので、これから思い出すたびに少しずつ書いていこうと思う。
前回書いた、講習会のことはこちら。
7日間の講習は、初日に配られたスケジュール通りに分単位で行動が決められていた。
スケジュールは、こんな感じ。
5:30 起床
5:50 本堂に集合
6:00 勤行
7:00 掃除
7:30 朝食
7:45 片付け開始
8:10 着物に着替える
8:40 不審庵(妙顕寺から徒歩5分くらい)集合
稽古準備開始(水屋・軸・炭・茶・菓子・簾、水屋の準備)
9:00 稽古(2組)
10:30 点て出し
11:00 稽古(2組)
12:00 妙顕寺に戻り、昼食
12:20 片付け
13:00 稽古(2組)
14:30 点て出し
15:00 稽古(2組)
16:30 片付け(水屋・軸・炭・茶・菓子・簾・はたき・箒・雑巾がけ)
18:00 夕食
18:20 夕食片付け
18:30 点て出し
19:00 ミーティング(水屋の準備復習、講師への質問)
20:30 入浴
22:00 消灯・就寝
勤行というのは、本堂でお経をよむこと。1人1冊経本が配られ、お寺の方と一緒によむ。
お寺には、なんてお呼びしたらいいのか分からないけれど、そこで暮らす人たちがいる(お坊さん?)。私たちが宿泊する・しないにかかわらず、毎日同じ時間に勤行をしているらしい。すごいなー。
毎日お坊さんたちと一緒に勤行を行っていたところ、ふと4日目あたりで、これまでにない新しいお経が始まった。経本のどこにも載っていない、新しいタイプのお経。
木魚がガンガン鳴らされ、アップテンポでリズミカル。「何なに?なにが始まったの?」と置いてきぼりにされた私たちは、お経のかっこよさに感激した。
その日の夜、木魚を担当していたお坊さんを取り囲み、みんなで「かっこよかったです」と言った。「一緒にバンド組みましょうよ」と言ったら、「それもアリですね」とクールに答えてくれた。(そういえば、私は楽器が弾けない)
ちなみに、翌日の勤行でもアップテンポなお経がよまれた。木魚の音が、昨日と比べてかなりデカイ。バンドにお誘いした方、かなりはりきっている様子。
「かっこいい」というのは、魔法の言葉だなあ。
妙顕寺は、このような講習会でなくても、宿坊として1泊5,000円ちょっとで解放されているようです。京都に一泊5,000円で泊まれるって、かなりお得。ぜひ、お坊さんが刻む木魚のビートを聞きに、泊まりに行かれてはいかがでしょうか。