私は「ちょっと変わった人」と仲良くなりがちだ。多分、そういう人を引き寄せるし、私も無意識のうちに寄って行っているのだろう。
新入社員研修で大阪に行ったとき、新卒社員に紛れて参加していた中途採用のおじさん(よくフィリピン人に間違われるらしい)と仲良くなった。研修が終わったあとに、実家にスイカが届いたことが懐かしい。
友達に誘ってもらった大企業の社員との合コンでは、私の目の前に座ったのはインド人(外国人が多いのは、大企業あるある?)で、他の8名が映画や旅行について楽しく話すなか、私はそのインド人と1対1で「日本に来て驚いたことは何ですか?」という会話を楽しんだ。(回答は「二次会があること。インドはそんなのない」らしい。へぇ〜)
ちなみに、これが私にとって最初で(おそらく)最後の合コンなので、「合コン=異文化交流」というのが私がもつ合コンに対するイメージである。
数少ない「告られ経験」も例外ではない。
読んでほしいのか読んでほしくないのか、知恵の輪みたいに複雑に折られたラブレターをもらった。内容は一切覚えていないが、そのシルエットは今でも鮮明に覚えている。パッと見は当時流行していた台形のような形だが、裏返すと1枚の紙から折られたとは信じられないような、なんというか……突起物があった。怖いを通り越して、すごい。
それから、落ちているゴミを拾ったら、「僕もゴミ拾うんですよ」という謎の共通点アピールをしてくる人がいた。彼にはもう少しマクロの視点を持ってほしい。ゴミは全員拾うから。
彼は私の妹が無印良品でアルバイトをしていることを知って、よく店に来るようになった。(怖い)
「お姉ちゃん、今日あの人来たよ」
「今度展示会やるからって、ポスター持って来たよ」
「財布持って来てないの。買い物する気ないんだよ」
妹に対しては、無印の売上を気にするなど店長みたいな広い視野を持たなくていいから、自分のことを考えてほしい。(もう来なてないので安心してください)
そういえば、大阪の新入社員研修で、これまためちゃくちゃ変な人が「お茶しに行くことを『茶しばく』、ケンタッキーに行くことを『カーネルサンダースしばく』って言うんだよ」と教えてくれて震え上がった。
「しばく」といえば、ボコボコにされるという意味しか知らなかったので、絶対やばい人だと思った。
そしたら先日、ノンスタイルの漫才「運命的な出会い」をyoutubeで観ていたところ、「茶しばきましょう」というセリフが出てきて「本当に言うのか!」とびっくり。
調べると、吉野家に行くことを「牛しばく」などと応用もできるらしく、カーネルサンダースしばくもあながち間違いではないようだ。
めっちゃ変だと思っていた彼が、唯一まともな人だった。
冷ややかな目で見てごめん。と伝えたい。