今日のこと。

ほとんど今日のことではありません。

鵠沼海岸駅の花屋さん「HanaRo」

藤沢駅から歩くこと約5分。書道家・武田双雲さんがプロデュースされているオーガニックカフェ「地球」の隣の隣(の隣?)に、小さな花屋さんがある。

店名は、「HanaRo(ハナロー)」。優しい花屋さんだ。 

 

店内は、見たこともない珍しい花と天井からぶら下がるドライフラワーで埋め尽くされている。毎週木曜日に仕入れているらしい。だから私は、いつも木曜日の仕事帰りに寄ると決めている。

オーナーはスラッと背の高い男性で、センスがいい。いつも家に飾る花をお任せで頼むのだが、びっくりするような組み合わせで、好みドンピシャの花束を作ってくれる。本当にいつもかわいい。

レジにカメラが置いてあったので聞いてみると、昔写真の仕事をしていたらしい。

 

奥さんにも一度お会いしたことがある。時計作家だそうで、レジ横のショーケースに腕時計が並んでいるときも。かわいいな~。

 

友達に子どもが生まれたとき、お祝いにお花を贈ろうと思った。子どもの名前は、奈々ちゃん。調べてみると、「奈」はカリンという花の意味があるという(諸説あり)。それなら、カリンを贈ろうと思った。

それは寒い冬のことで、カリンが咲く時期はもう少し先。

藤沢の花屋をいくつかまわったが、どこの店でも「カリンはないですね~」と言われた。

 

そんな時に訪れたのが、このHanaRo。きっとここにもカリンはないだろうなと思っていたら、「探してみるから、ちょっと時間をくれますか」とのこと。それだけでも、すごく心が温かくなった。

2週間後、もう一度店に行くと、「ありましたよ!」と嬉しい報せ。

 

どこから仕入れるのかと思ったら、「友人の家に枝があったんです」と。奥さんと一緒にいろいろ探していたところ、友達のお家の庭に咲いていたことを思い出したらしい。

そこで、奥さんがお友達の庭の手入れを手伝い、代わりにカリンを手に入れてくれたのだ。

すごく嬉しくて、同時になんだか申し訳なかった。でもお二人は、「探すのも楽しかったんですよ~」と笑っていて、ますます心が温かくなった。

 

カリンは枝になる小さいピンクの花。そのまま贈ることはできないので、押し花にした。押し花の栞。気に入らなくても、かさばらなくて良いかなと。でも、すごく喜んでくれた。よかったよかった。

 

だから私は、これからもお花はずっとここで買いますよ!月に1度のお楽しみです。

 

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