旅行と言えば、青春18切符ではないでしょうか。まだ使ったことがないので、いつかは青春18切符を使ってどこか広島あたりまで旅行してみたいなあと思っている。
こういう「いつかやってみたい」というのが、私にはいくつかあって、そのひとつが「寝台列車で旅行する」だ。
日本では観光列車となっている寝台列車だが、タイではまだまだローコスト旅行の定番で、実に趣深い。良いぞ!
コムローイというチェンマイで人気のイベントに合わせて、夫に「寝台列車に乗ってチェンマイに行ってみたい」と行ったところ、あっさりOK。そういうわけで、30日の金曜日、18時10分発の列車に乗ってチェンマイまで行ってきた。楽しい楽しい!
当日、仕事終わりの夫と駅で現地集合したのだが、なぜか彼はシャワーを浴びてさっぱりした様子で登場した。そのまま駅構内をうろちょろし、ひたすらビールを探していたが、どうやら車内はアルコールNGのよう。ひどく残念がっていたので、なんだかかわいそうだった。
ちなみに私は、人生からアルコールを取り上げられても痛くも痒くもない。お酒を飲むと、膝関節痛くなるし。
そんなこんなで残念なスタートだったが、いざ列車を目の前にすると、自分の中の隠れていた撮り鉄が顔を出し、車体や内装をいろんな角度からカメラに収めた。そのほとんどがなぜかピンボケしていて、私はやっぱりこの目に焼き付けようと、写真は夫に任せることに。この旅行中、我が家のルールとして撮影は夫が担当し、その写真のデータ管理は私が担当することが決まった。
さて、肝心の車内や乗り心地はというと、想像していた貧乏旅行的な風情はあまりなく、最新の車両だったこともあって、内装は清潔で便利。コンセント付きとはびっくりだった。
あえて言うなら、夜通し消灯しないスタイルだったので眩しく、凍えるほどに冷房が効いていたので寒かった。寒いなー、眩しいなーとモゾモゾして過ごしていたが、ベッドは足を伸ばせるほど広いし、スタッフは手際がいい。総じて快適な旅だった。
バンコクからチェンマイまで、1人だいたい800バーツくらい。
1等の個室だともう少し高いかな。それで、到着するのが翌朝7時17分。13時間の長旅だ。以前は予定時間に出発しない、到着時間は大幅に遅れると聞いていたが、実際のところ、7時17分ぴったりに到着。1分の狂いもない運行に、「え、もう日本じゃん」となんだか物足りなささえ感じた。
ちなみに向かいのベッドには、中国人YouTuberが乗っていた。GoProのようなカメラで車内の設備を撮影し、細かく説明を加えていた。私は自分が映ったら手を振ろうと構えていたのだが、とうとう最後まで映ることはなかった。YouTubeデビューならず。
帰りは飛行機で帰ってきたが、夫は「次の旅行も寝台列車でいいよね」と行っていたので、相当気に入ったのだろう。
意外に楽しく快適な旅だったので、興味のある方はぜひ乗ってみてください。