今日のこと。

ほとんど今日のことではありません。

見抜く目を身につけよう

三女が次女の買い物を立て替えたらしく、次女が三女に1,000円を渡していた。

普通はこれで完結なのだが、三女は違う。

数日後、「この前もらった1,000円がなくなったから、もう1回貰える?」と、次女に謎の催促をしていた。

 

三女はこういう独自の理論で攻めてくる。

 

今年の誕生日の話。

私と三女は同じ誕生日なので、毎年互いに祝っているのだが、誕生日が近づくとそれとなく欲しいものを言ってくる。

今年はなんと、6万円のコートが欲しいと言っていた。もちろん、そんなの買ってあげるわけがない。

そこで、三女は「お姉ちゃんたち、2人が2万円ずつ出してくれたら、自分も2万円出すから買えるんだけど」と言ってきた。

 

例年、誕生日プレゼントは数千円でやってきた。就職祝いであげた名刺入れが、唯一1万円を超えた贈り物で、突然の予算追加は即却下(当たり前)。

 

すると、今度は「ピンクのスヌーピーの大きなぬいぐるみが欲しい」と言い出した。聞くと、そのぬいぐるみはずっと欲しかったもので、1万円くらいするらしい。1万円のぬいぐるみ…。高くないだろうか。高すぎる。

 

とりあえず妹への誕生日プレゼントは保留にし、私が欲しいものをいくつか伝えた。三女が1万円のものをねだるのなら、こちらも1万円くらいのものを目安に考えたのだが、いっこうに取り合ってはくれない。

 

ついには、「お互いに2万円のプレゼントを贈りあおう」と価格設定を元に戻された。

 

続けて「本当は2万円のプレゼントが欲しいけど、予算を1万円に減らしていいよ。その減らした1万円を私からお姉ちゃんへのプレゼントということにしよう」と言われ、私はじーっと考えて、「なるほど。本来出すはずの2万円が1万円になったのだから、1万円がうくわけか。それを妹から私へのプレゼントと捉えるわけね」と納得しかけて、いやいや。おかしいでしょうと気付く。

 

冒頭に書いた次女とのやりとりにしろ、誕生日の私とのやりとりにしろ、三女はいたって真剣だ。騙そうとしているわけでも、お金を多く取ろうとしているわけでもない。いろいろ考えた結果、提案内容が論理的に破綻しているだけ。

 

そういえば、月額170円だと年間いくら?という計算も、三女は全くできていなかった。

 

商業高校出身で経済学部卒だが、どうやら数字が苦手のよう。やれやれ、心配だ。と言いたいところだが、実際のところ、私だって170×12は計算機が必要だ。こういうのは、小さい時にそろばんを習っているとすぐに頭の中で計算ができるらしい。

 

私もそろばんを習っておけばよかったなと思う。

小さい頃の習い事って、こうして後々効いてくるんだなと実感するこの頃。

 

ちなみに三女は小学生の時にピアノを習っていたが、グランドピアノの下で寝てばかりいた。私もそろばん教室に通ったところで、暗算スキルが身に付いていたかはわからない。もう過去には戻れないんだし、iPhone片手に生きていくしかない。

 

電卓って、便利だなと思った。